音声作品の台本を外注したのでノウハウ＆注意点の備忘録

音声作品の台本を外注したのでノウハウ＆注意点の備忘録

音声作品の台本を外注したのでノウハウ＆注意点の備忘録

ごきげんよー！！　BLACKGAMERです

同人ゲームと比べたら売上が好調なので、最近は力を入れている音声作品！

私自身がシナリオ担当なので、今までは台本を自力で書いてました

が…一回ぐらいは頼んでみたい！！

思い立ったが吉日で、実際にやってみました

対応内容と注意点をせっかくなので備忘録として残します

依頼してもらったのは18禁なので、そういう表現もチョコチョコ入ります

そういうのイヤな人は読み飛ばしor回れ右でお願いします！

台本を依頼する前の下準備

台本の作成依頼なので

『こんな企画の作品を作りたいけど、台本をお願いできますか？』

という話になります

ノープランで何か書いてではなく、こちらが要望を固めて出すもの

なので、ある程度の準備が必要でした

その準備について書いておきます

予算を決める

うなれ、俺のポケットマネー！！（うぉーん）

用途	個数	単価	総額
イラスト	1	20,000	20,000
声優	15,000	3	45,000
台本	15,000	2	30,000
編集	1	40,000	40,000
		合計	135,000

はい、超ざっくりな予算です

別途作ってる同人ゲームの予算に比べれば可愛いものです！！

上振れは、まあ、しょうがない…！　ぐらいのノリで考えてるので…

あくまでも、参考＆目安で考えてます

スケジュールを決める

あなたのこと、守りたいのに…

この気持ちは、嘘じゃないのに…ごめんね、スケジュール…！

年	月	やること（制作）
2022	1	企画、シナリオ依頼、イラスト依頼
	2	シナリオ作業
	3	声優依頼
	4
	5
	6	音声編集依頼
	7
	8	リリース準備
	9	リリース
	10
	11
	12

はい、これも超絶にざっくりとしたものですが、スケジュールです

防衛戦はいつも敗れてしまうけど、作っておくとなんとなく頑張る元気がでます

作品タイトルとざっくりな企画

誰が何をする物語なのか
その作品のセールスポイント

【NTR・連続絶頂】大好きなお姉ちゃんがボクの目の前で雌堕ちした話

今北産業（分かる人もういない？）　でいうとこんな感じ↓

大好きなお姉ちゃんが弟の目の前でいじめっ子に犯され、寝取られるお話
BSS（僕が先に好きだったのに）を弟目線で感じさせる
お姉ちゃんは黒髪ロングの優等生系で健気ないい子

俺は別にオネショタにケンカ売りたいわけじゃないんですよ…

ただ、オネショタとジャンル的に呼ぶなと呼ばれてる作品にも愛好家はいるわけでね

そんな人たちにね、NTRとして提供できればと思った次第ですよ、はい（早口）

登場キャラのキャラ設定＆外見的特徴など

高校１年生：テニス部
天然で人の悪意にうとく、のんびりとした性格
弟に甘えられるのが大好き
弟に頼られると嬉しくてお願いを聞いちゃう
清楚で世間知らずなお姉ちゃん
性の知識は聞いたことあるぐらい（処女）
最近、胸が大きくなってきたことを気にしている（巨乳）
学校では可愛い一年生だと上級生たちが密かに狙っている

黒髪ロングストレート
細身で巨乳
身長は平均より少し高いぐらい（お姉ちゃんらしくてそれが自慢）

俺の趣味だから女の子の髪は、ほぼロング一択なんですよね

細身で巨乳な子がほとんどなのも完全な趣味です、DAGGERも多いしね

トラックのタイトルとボリュームを決める

希望する文字数は1000文字で5分の見積もりでしました

トラックタイトル	時間（分）	文字数
1-1：自分の部屋で下着を漁っている弟の友達を見つけて叱ったら…	5	1000
1-2：強引に触られて次第に気持ちよく…（初めての絶頂）	10	2000
1-3：絶頂で驚いているところに挿入されて処女喪失（弟に助けを求めても止まらず連続絶頂）	15	3000
2-1：いじめをやめさせるため、おねえちゃんがいいなりに（愛してると言わされてフェラ）	5	1000
2-2：生まれて初めてオナニーを人に見せることに	5	1000
2-3：オナニーでイッたところをクンニ→生で挿入されて絶頂	15	3000
2-4：イッたのに終わってくれなくて壊れるまで連続絶頂	20	4000
合計	75	15000

台本作成依頼を受ける側は、一文字いくらで仕事を受けてくれるのがほとんどです

なので文字数をどれぐらいにしたいか決めて依頼するのが大事です

プロット（トラックごとにやりたいこと）

いろいろ編集して削ろうかと思ったけど、全部載せるわ

ふぅん…ぐらいに思ってくれたら嬉しいですよー

はい、こんな感じでプロット用意してました

ざっくり考えたことのメモ書きですね

イメージ的には

「こんな台詞をいう人がしゃべってるところを書いてほしい」

ということを意識しました

言葉遣いだったり言葉選びがキャラとしてはやっぱり大事になるので

あとは、ふわっとしたシチュエーションの方向性ですね

こんなことをさせたい…をテーマに書いてあります

で、台本依頼後に指定フォーマットをいただいたのでそれにあわせて変換

このあたりは依頼相手によって変わると思うので、依頼前はメモ書き程度の準備で大丈夫だと思います

依頼する声優さん

誰に依頼するか（決まっているなら）
声のイメージ（決まっているなら）

今回は、葉月ゆうさん（https://twitter.com/yuyu_hazu）にお願いする予定だったので、その旨を伝えました

ほんわかしたお姉ちゃんボイスが楽しみ！！

依頼できる人を探す

さて、たくさんの準備が終わったので、次は依頼フェーズです

今回は音声作品の依頼なので、音声作品で実績がある人を探しました

具体的にいうと

すでに発売済みの音声作品で名前があがっている人を探す
その作品を視聴もしくは購入して気に入るか確認
その人が依頼を受けているかを確認
固定ツイートで依頼募集中なのを確認して文字単価を確認
依頼を打診する

という流れでした

探した感じ Twitter で音声作品の台本を書きますと言っている人は結構いる印象でした

なので自分の趣味に合う人を探すというのがポイントになるかと思います

人によって得意分野があると思うので、得意分野で探すのも手です！

そのあたりは作家買い、シナリオが好きだから、頼んでみたい程度の気持ちでいいと思います

今回、ご依頼させていただいたのは

道亭影馬＠シナリオライターさん

個人・同人の音声作品台本お受けしてます！
実績等はHPからご確認ください！

商業案件は別枠なので随時ご相談下さい！
7月以降に関しては大型案件も可能です！

現在の受注状況
2022年6月末：△
2022年7月：◯
2022年8月：◯

問い合わせ・HPhttps://t.co/pCAJJo7G5l pic.twitter.com/Y1EGjIQd62

— 道亭影馬＠シナリオライター (@michimichitei) April 20, 2022

こういう形で掲載されているのと

受付を現在進行形で対応している
相談しやすい

で、とてもありがたいです

ちょっと脱線しますが…

作業を受ける側の人（台本書く人、声優さんなど）

固定ツイートはマメに更新してください

あそこ、見てる人多いですから！！

年単位で更新されてないのを見ると、ああ、もったいない…ってなります

台本作成を依頼する

相手方の指定する依頼の作法で依頼します

今回はホームページの応募フォームで依頼する流れでした！

応募フォームで依頼
メールで依頼
Twitter などの DM で依頼

が主流だと思います

事前に準備してからフォーマット変えなきゃ…となると面倒！

なので、最初に何で受け付けてるかチェックするのが楽です

（メールで依頼書き終えて、応募フォームだったわ…ってなるとしょんぼりするので）

私はわりと心配性なので、

応募フォームで依頼
応募フォームで送ったことをTwitterのDMでお伝えする

の隙を生じぬ二段構えでやってきました！

（どっちかしか見てないこともあるので、個人的には安心のためにわりとやります）

台本担当者と連絡方法の確定

相手と連絡をするためのツールを決めます

今回は Discord でした

LINE
Discord
Skype
メール

このあたりが主流ですかね

自分の好みと相手の好みですり合わせをする流れとなります

Discord はお相手の希望で、私も使っていたことがあるので確定となりました

チャット機能あり
通話可能
ファイルの添付OK

基本的なことは全部できるので使いやすかったです

台本打ち合わせ（最初の一回）

こちらが提出したプロットを元にして打ち合わせをしました

どんな風にしたいのか
どんなところにこだわりがあるのか
何を見せたいのか

その辺りについてヒアリングを受けながら台本を依頼させて頂きました

このあたりは、打合せがある方とない方がいると思います

私としては、どういうものが作りたいか伝えられたのであってよかったです

納品いただいた台本のチェック

今回はトラック単位で納品して頂きました

台本のフォーマット
wordファイルの縦書き
ト書き付き

声優さんに台本を渡してそのまま依頼できるようにしてほしい

とお伝えして、書かれた内容についてチェックしていきます

プロットと内容が噛み合っているか
言葉選び（このキャラはこんなこと言わない）

個人的には2の言葉選びを重点的にチェックしました

（このキャラならこう言いそうな気がする、このキャラはこんなこと言わない）

がメインのチェックポイントになります

読んでいて違和感がないか
声優さんの声でこれを聞きたいと思うか
18禁の台本なのでエロに直結しているか

をチェックして、何かあれば直して連携しました

納品で大変だったこと①（イメージのすりあわせ）

今回の依頼をしてみて勉強になったのは

イメージの差異をどれだけ早く埋められるかが大事だと思ってます

寝取られや快楽落ちなどのキーワードでは、

詳細なニュアンスやシチュエーションまでは伝わりません

たとえば、快楽堕ちと言われたときに

ダメだと分かってるはずなのに流されてしてしまうタイプ
目がハートになって歓迎してしまうタイプ

どっちで快楽堕ちという言葉を使ってるか？

それが噛み合ってるか？

それってとても大事なことなんです

ちなみに、俺は…

目がハートになってしまうのは、催眠or時間経過がないと受け入れにくいタイプ

当日その場で即決な即落ちは、マジカルチ〇ポ過ぎて拒絶反応が出ます（早口）

はぁ…めんどくさいですよね、人間の趣味趣向ってやつは

なので、そういうめんどくさいものを作るのって、すりあわせが大変なんだと思います

こういうのが好き…を

どうやって相手に伝えていくかがポイントになるかと思います

納品で大変だったこと②（何か違うけど何が違うのかすぐ出てこないとき）

とても難しかったのは、何か違うけれど、何が違うのかよく分からないとき

何か違う

これは自分が求めていたものとはズレている

でも何かが違うけれどもどう違うのかがわからない

何が違うんだろう

どうやって伝えればいいんだろう

そこに頭を悩ませることが、何度かありました

幸いにして自分で文章を書く力はあるので、希望を修正して送ることはできました

ふわっとした指示でお願いして直してもらうこともできました

この自分でもよく分からない『ふわっとしたもの』を相手に伝えるって難易度が高いと思います

え、こんなお願いの仕方して大丈夫かな？　と不安になる方もいるかと思います

でもね、話してみるしかないのですよ、ほんとに

自分の思考の言語化という意味でも、感覚で終わらせられないのは新体験でした

これ、俺は勝手にあれこれ悩みましたが、ここも本来は素直に伝えるべきところです

そこから汲んでくれると思うので、コミュニケーションをするが大事だと思います

文章を書くのが苦手な人が依頼をするのであれば、少しだけ通話するなどで、すり合わせをするというのも一つの手かなと思いました

台本の修正はワードのコメント機能を使いました

一番最初に原稿をもらった時には直接修正をしてました

それだと、どこを直したのかが伝わりにくいということで、wordのコメント機能を使うことになりました

（この辺りは作家の人と最初に取り決めをしたりサンプルをもらった方が円滑になったかと思います）

色付き修正＋修正前、修正後を書いて連携

元々、サラリーマンの仕事でドキュメント整備などはやっていたので違和感なく対応できました

…が、慣れてない人がやる場合は結構な負荷になるかと思います

また、台本の形式は希望のフォーマットがある場合には依頼者が送りましょう

私はどんなものが出てくるのだろうとワクワクしながら待ってましたが！

過去作がある人は、これでお願いしますで依頼が円滑かと思います

【メモ】予算は膨れるものという鉄則を忘れていた

トラック	文字数（予定）	文字数（実績）	備考
1-1	1000	1171
1-2	2000	2307
1-3	3000	3170
2-1	1000	1554	500文字増加の打診→追加予算承認
2-2	1000	1615	500文字増加の打診→追加予算承認
2-3	3000	3147
2-4	4000	4599	500文字増加の打診→相談の結果、追加予算なしで対応
合計	15000	17563

当初の予定より、2563文字追加となってます！！

ｘｘ文字で書いてくださいと依頼

でも、その文字数で完全にそろえるなんて無理ですよね

（そこに労力を割いてもらうのが大事なことじゃありませんしね）

なので、ちょっとずつ増える（もしくは減る）のです

トラックで区切れば区切るほど、増減の余地は増えます

考えてみれば至極当たり前のことなんだけどね

やり始めるまでは気づかなかったし、気にしてなかったんですよ

【注意】

2-1、2-2の1,000文字分は、追加になることを相談いただいて承認しました

それ以外の台本のお会計は増えてません、見積もりの数値でご対応いただきました

そして、声優さんに依頼するボリュームが増加するので全体の予算にも響くのですよね

まあでも、クオリティが高くなるほうがずっと大事ですが！！

なので、俺みたいに、

納得ができる良いものが作れても別に金はかかっても普通でしょ
多少の数値の差は誤差よ！　私は大雑把なの

という人なら大丈夫！！

でも、上限をきっちり遵守したいタイプなら最初からバッファを積みましょう

今回でいえば、

見積もり時点で12,000程度にしておく（増えても15,000以内でと伝えておく）
トータルで予算を増やしたくない場合には、その旨を伝えておく

などが解決策になるかと思います

依頼時に注意をすることでより円滑になると思うので、予算を意識しながら作業されてる方は試してみてください

台本を依頼してみて改めて分かったこと

自分で書いているときは、ふわっとした設定だけで突き進みます

が、相手に書いて欲しいものを伝えるにあたって決めなければならないことは結構多く、決定＆設定疲れを感じたこともあります

台本を依頼することで、10割の作業を6～7割ぐらいまで落とせたかと思います

残りの3から4割で、他の音声作品の企画並びに台本をやっていたので、作品数で勝負をしたい時にはかなり有効な手段かと思います

実際に台本を書く技術がない場合にも、有効な手段だと思います

自分がDiscord やメールで連絡をするのは得意か
文章を書くのに時間がかかるタイプかそうでないか

によって、納品してチェックしたら通話時間の設定などもありかなと思いました

逆に私はテキストベースで完結したので、相手と打ち合わせの時間を調整する必要もなく快適でした

人に作業を依頼することで見えてくることって、かなり多かったです

純粋に台本が欲しくて依頼するのはもちろん、台本の作業依頼を受ける人も一度は経験しておくと作業の効率がぐっと上がる気がします

台本が欲しいけど、どうやって依頼すればいいの？

と迷っている人の参考になれば幸いです！！

需要があれば、俺も声優さんの台本を書く依頼も受けてみたくなりました

どこかで募集をかけるかもなので、そのときに、ご縁がありましたらよろしくお願いします

最後に宣伝（台本を担当してくれた道亭影馬さん）

個人・同人の音声作品台本お受けしてます！
実績等はHPからご確認ください！

商業案件は別枠なので随時ご相談下さい！
7月以降に関しては大型案件も可能です！

現在の受注状況
2022年6月末：△
2022年7月：◯
2022年8月：◯

問い合わせ・HPhttps://t.co/pCAJJo7G5l pic.twitter.com/Y1EGjIQd62

— 道亭影馬＠シナリオライター (@michimichitei) April 20, 2022